アウエの工房


以前から蚤の市で見かける東ドイツ時代の単色(白+あと一色)の素敵な布。モチーフは天使やクリスマスのもの。引くだけで、その場所がドイツ一色に染まりそうな良きドイツを思わせるもの。

これはどこの?と聞くとフォルクスクンスト(フォークアート)だ、といわれ、どこで作られているのか全然聞けずにおり、しかしながら、おじさんたちも認める特別なものなんだろうな、という意識はありました。
それが先日アイゼナハでフォルクスクンストのお店にはいると、そこにあった東ドイツのデッドストックのモノに工房のタグがついていたのでありました。その場所はアウエ。
ツヴィッカウからエルツ山地に入っていくと山間に広がる比較的大きな街です。
アウエの工房は簡単に見つかり、1960年に起こったこの小さい工房が、東西ドイツの統一後も生き残り、今もたくさんのものを作り続けているということが分かりました。小さな工場で、ごく数人の女性で。
森や、身の回りの木工製品などがモチーフになっており、丈夫で暮らしに役立つ布製品。
色は、赤や藍色、チョコレート色などの一色で素朴な印象を受けます。

今のモチーフは東ドイツ時代にはなかったものが多いので、昔のものも今後一緒に集めていきたいなと思います。またこのような単色の布もの、ほかにも作っているところがあるのではないかと思い探してみると、エアフルトの藍染めやベルリン、シュプレーヴァルトでやは り藍染めや型押しのモノがあることが分かりました。色のバリエーションはアウエが多いですが他の街でも東ドイツ時代から残っているものがあれば積極的に探 してみたいと思い始めました!
もう少し勉強していろいろご案内したいです。